ルール
囲碁は、四角い碁盤上に黒と白の石を並べてゲームを行います。プロのゲームは、縦横各19の升目がある19路盤を使用します。早く勝負を付けるゲームは、9路盤や13路盤で行われることもあります。
- ゲーム(対局)は何もない碁盤で開始します。ゲームの目的は、対局の終了時に、対戦相手よりも多くの碁盤の目を支配下におくことにあります。
- 黒の石のプレーヤーから開始します。プレーヤーは、空いている碁盤の目に自分の色の石を交互に置いていくことでゲームを進めます。
- 石は一度置いたら動かすことはできません。しかし、相手の石に完全に囲まれると、囲まれた石は捕られてしまいます。
ゲーム終了
プレーヤーはいつでも パス できます。両方のプレーヤーがパスすると、ゲームは終了します。占領している目、そしてプレーヤーが完全に囲い込んでいる目を 地 として数えます。より多くの地を得ているプレーヤーの勝利となります。
手合いとコミ
実力の違いを埋めるために、弱い方のプレーヤーが2つ以上の置き石をする 手合い によって開始できます。互先では、黒の初手による不公平を解消するため、白がボーナスポイント (コミ) を得ます。コミは通常、引き分けを避けるために五目半です。
捕獲
完全に囲まれた石は捕獲され、碁盤から取り除かれます。例えば、白はAに打つことで黒石を捕獲できます。
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縦または横に連なった石のブロックは、一つの塊として戦い、かつ捕獲されます。例えば、白はAに打つことで3つの石を捕獲できます:
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コウ
碁盤が前と同じ形になってしまうような繰り返しはできません。コウ のルールによって、同じ形を繰り返す手は禁止されています。
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ただし、碁盤の他の場所に手を打った後であれば、再度捕獲できます。他の場所でコウダテとよばれる脅しをかけて、相手がそれに応じた後に、元の手に戻ることができます。
自滅
完全に囲まれる手を打つことは禁止です。2つの例を挙げます:
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AもBも黒にとっては 自滅 です: 黒石は完全に囲まれてしまいます。ただし、白石2つを捕獲できるため、Cに打つことはできます:
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ダメ
ダメ とは、石のブロックの横にある空白の目のことです。例えば、この白のブロックには、A、B、Cの3つのダメがあります:
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石の一団はダメが全て塞がれると捕獲されアゲハマ となります。ダメが1つしかなく一手で取られる石の状態をアタリと呼びます。
対戦相手よりも1つ多くダメを持つだけで、決定的になり得ます。例えば、下の2つのブロックは、攻め合い になっています: 白は3つの黒石を捕るためにAとBに打つことができ、黒は3つの白石を捕るためにC、D、Eに打つ必要があります。この攻め合いでは白に分があります。
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詰め碁
眼 とは、一人のプレーヤーによって囲まれた一つの空いたポイントのことです。その場所への手が石を捕獲できない限り、自滅ルールによって、対戦相手は眼に石を打つことはできません。
一つの眼は、完全に包囲され、捕獲されます:
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グループに 二つの眼 があるときは、対戦相手がどちらの眼にも石を打てないため、完全に囲まれても捕獲されることはありません。そのようなグループは 生き となります。例えば:
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石があなたの眼を囲んでいる石が捕獲されてしまう 欠け目 に注意してください: カケを継いで、あなたの眼の周りの石の繋がりを保つことが重要です。例えば、次のグループには、三角形の印がある石のために、欠け目ができています:
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二つの眼を作ることができず捕獲されてしまう石は、ゲームの終了時にしばしば碁盤上に残されてしまい、相手の石に数えられてしまいます。例えば、2つの黒石は 死に であり、それらはゲーム終了時に白石として数えられます:
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SmartGoに使用されているAGAルールによって、白がこれらの石を捕獲するかしないかにかかわらず、スコアは同じに保たれます。
セキ
どちらのプレーヤーも打ちたくない状態で共存する セキ は生きています。例えば:
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どちらかのプレーヤーの一手が対戦相手に捕獲チャンスを与えるため、両方のブロックとも碁盤上に残り、ゲーム終了時に生きとして数えられます。
スコアリング
ゲームの終了時にスコアを数える方法は2つあります:
- 領域スコアリング: 占拠している目と、プレーヤーが完全に囲んでいる空いた目を数えます。
- 地スコアリング: プレーヤーが完全に囲んでいる空いた目と、捕獲した石(ハマ)を数えます。
両方のプレーヤーが同じ数の石を打っている場合、2つのスコアリング方法とも同じ結果になります。SmartGoは、パスと手合いを調節して、2つのスコアリング方法が同じ結果になるように、AGA (米国囲碁協会) の公式ルールを採用しています。